社内改革プロジェクト第2弾!「人財育成」の取り組みがスタート。
今回は「社内改革プロジェクト」の続編として、「人財育成」への取り組みについてご報告します。前回は、VisionをつくりMissionを制定するまでの経緯をご紹介しましたが、今回はその施策の一環である「人財育成」についてご紹介します。まずは、代表の前田から「人財育成」の取り組みについての想いと、今回新たに人財育成担当として招聘した執行役員の墨井について語ってもらいます。
前田:「グッドビーはベンチャー企業として数名で立ち上げた会社であり、その後、中途採用で人を増やしてきたという経緯もあって、人財育成をしっかりやってこなかったという反省があります。近年は新入社員を採用するようになり、若手が増えてきたこともあって、人財育成や社員教育の仕組みをしっかり作らないといけないと常々思っていました。そんなときに、たまたま墨井さんと再会して、グッドビーの悩みを打ち明けたところ、興味を持っていただき、人財育成担当の執行役員として来ていただくことになったというわけです。
墨井さんは元々、同業の大手IT会社で人財育成に携わってきたエキスパートです。そのノウハウをぜひ発揮していただけないかとお願いして、グッドビーのメンバーに加わっていただきました」
墨井:「私自身、元々、技術者だったのですが、20数年前にマネジメント側として人財育成に携わるようになり、当時の会社には人財育成のノウハウがなかったので、さまざまなことを学び、実践していくうちに、本格的に人財育成に取り組むようになりました。そこで得た教訓としては、『組織を強くし、組織を成長させ、会社を成長させるためには、何より“人”を育てることが大事』ということでした。
前田社長から相談を受けたときに、自分の経験が役に立つのであればという想いと、グッドビーの将来性に魅力を感じて、お話を引き受けることにしました」
墨井さんが入社したのは、2024年の4月ですよね。入社されたとき、グッドビーの社員にどのような印象を持ちましたか?
墨井:「正直言って、会社と社員が同じ方向を向いていないように感じました。社員一人ひとりの見ている方向もバラバラな印象を受けましたね。
なので、これはあまり悠長なことを言ってられないなと感じました。まず、問題をできるだけ深堀りし、グッドビーの長所を消さないような改善策を練る必要がある。そのためには、社員一人ひとりとできるだけ会話をして、多くのことを理解する必要があると感じました」
具体的には、どのようなことを行ったのですか?
墨井:「まず、1on1で社員の話を聞くことにしました。1on1では社員一人ひとりのことをできるだけ理解するように努めることが大切です。これまでの常識に捕らわれないように注意し、現実をより具体的に把握します。まずはそこに注力しました。
それと並行して、「社会人基礎力」ですとか、「コミュニケーションスキル」「EQ能力開発」などについてお話させていただき、社員の意識を高める活動を行ってきました。これらは、こうしなさいとか、こうあるべきとかいう指示的なことではなく、自分はどのようなタイプで、どのあたりの能力を今後伸ばしていけばよいかなどを気づいてもらうための、あくまでも自分を知ってもらうための指標として活用するものとして紹介させていただきました」
全社員との1on1を重ねてきて、気づいたことなどはありますか?
墨井:「皆さん、それぞれ優秀で、個人の能力は高いなと感じました。ただ、今まで組織としてマネジメントのシステムが確立していなかったせいか、中間管理職と一般社員の意識に乖離があったり、個々の能力を活かしきれていないところがあり、ここを強化していけば、グッドビーはもっと強くなるんじゃないかと感じました」
次なる施策としては、どのようなことを考えているのでしょうか?
墨井:「この1on1を、今後、上司と一般社員で定期的に行っていただくような仕組みを作りました。そのために、社員の皆さんにはそれぞれ『目標設定』を作成していただき、これをベースに上司と1on1で面談していただきます。
この目標設定には、会社が求めるスキル目標などが提示されているのですが、大事なのは『3年後に自分はどうなりたいか』という、3年後のキャリアパスを考えてもらうことです。そのためには何をすべきかという1年ごとの目標を定め、その目標を実現するための具体的なアクションプランを決めて各々の成長につなげていくというのが狙いです。それが、結果として会社の成長につながっていくのだというお話をさせていただき、現在、社員の皆さんには目標設定を作成してもらっています。これを10月からスタートして、まずは3年間、1年サイクルで取り組んでいこうと考えています」
墨井さんが来られて、まだ半年足らずですが、手応えは感じていますか?
墨井:「皆さん、少しずつ理解してくれて、社員の意識にも変化が現れてきたように感じています。社員一人ひとりがどのように成長していくべきかを自ら考え、行動に移せるようになることが当面の目標であり、そのようなステージへと導いてあげるのが自分の役目だと思っています。
社員一人ひとりが、自分に必要なことは何か?自分の将来のために必要なことは何か?会社の成長のために自分はどうすべきか?ということを考え、行動できるようになったら、それは会社にとって大きな財産になるはずだと信じています」
人材育成の“材”が財産の“財”になっているのは、そういった想いがあるのですね。
前田:「墨井さんが着任されて、半年足らず。基本的な仕組みが整い、ようやく人財育成のスタートラインに立てたと思っています。今後、これをいかに有意義に活用し、グッドビーなりに発展していけるか、これからが大事だと思っています。
今後、どのように社員の意識や行動に変化が出てくるのか、私も楽しみですし、クライアントの皆さまにも、より成長したグッドビーのスタッフだったり、パフォーマンスを感じていただけるように取り組んでいきたいと思っています。結果が出るまで、少し時間がかかるかもしれませんが、温かく見守っていただければ幸いです」
社内改革プロジェクトの進捗については、今後もまたご報告させていただきたいと思っています。