TECHNICAL WORKS
2025.12.12

【シリーズAWS】第2回目!AWSネットワーク基礎 — VPCとサブネットのしくみを理解する

AWSを触り始めると、必ず最初の壁として立ちはだかるのが「ネットワークがよく分からない」という問題です。EC2を立ち上げるにしても、結局VPCの理解が必要になります。今回の記事では、AWSネットワークの土台であるVPCとサブネットのしくみを、初心者でもイメージしながら読めるように解説していきます。

AWSネットワークの全体像

AWS上のネットワークは、ざっくり言うと「自分専用の仮想データセンター」を作るところから始まります。そのデータセンターがVPC(Virtual Private Cloud)です。この中に、EC2、RDSなどのリソースを配置し、どれを外部公開するか、どれは閉じておくかを細かく制御します。AWSのネットワークが分かると、システム全体の構造が急にスッキリ見えてくるのはこのためです。

VPCとは — 自分専用の仮想ネットワーク

VPCは、AWS上に作る論理的なネットワーク空間です。VPCを作成するときにCIDR(例:10.0.0.0/16)を決めますが、これは「空間をどれくらいの広さにするか?」という設定にあたります。
VPCで設定できる主な要素は以下の通りです。

  • IPアドレス空間(CIDR)
  • サブネットの作成
  • ルートテーブルによる通信経路の制御
  • セキュリティグループやNACLによるアクセス制御

VPCが理解できていると、「なぜ外からアクセスできないのか」「なぜ別サブネットに通信できないのか」など、ネットワークで起きる”ハマりどころ”も把握しやすくなります。

サブネットとは — VPC内を用途ごとに分割するしくみ

サブネットは、VPCをより小さく区切ったネットワークの単位です。AZ(アベイラビリティゾーン)単位で作成され、用途ごとに分けるのが一般的です。
よくある構成としては、

  • パブリックサブネット:外部公開が必要なリソースを置く(例:ALB、NAT GW)
  • プライベートサブネット:外部非公開のリソースを置く(例:EC2、RDS、ECSタスク)

といった使い分けです。

インターネットゲートウェイとNATゲートウェイネットワーク

ネットワークを理解する上で、外部通信の出口となるインターネットゲートウェイ(IGW)とNATゲートウェイ(NAT GW)は避けて通れません。

  • (IGW)インターネットゲートウェイ

パブリックサブネットからインターネットへ出るための”正面玄関”です。ALBや外部公開が必要なEC2は、IGWに向けたルートを持つパブリックサブネットに置きます。

  • (NAT GW)NATゲートウェイ

プライベートサブネット内のリソースが外へ出たいけれど、外からは入ってきてほしくないときに使う”裏の出口”です。
例:EC2 → OSアップデート、パッケージの更新をしたいECS → Dockerイメージを取得したいLambda→外部APIを叩きたい(VPC内配置時)こういったケースでNATGWを経由して通信します。

まとめ

AWSのネットワークは一見とっつきにくいですが、各サービスの役割・用途を順に理解すると、構造が一気に把握しやすくなります。ネットワークの基礎が分かれば、EC2、ECS、RDSなどの設計もスムーズになり、AWSの操作全体が迷わなくなるはずです。

この記事を書いた人

Y.T.